展示風景

もう7月だなあ、と思っていたらすでに半ばをすぎてしまった。
ここ最近は展示の疲れと暑さでぐったりところがっていましたが、
そろそろ日常に戻るべくがんばろうと思っています。

銀座松屋さんでの展示風景です。

今回、「窓からさす光」というイメージで展示什器をつくりました。
壁にかけてあるパネルにはシルクスクリーンで窓の絵を刷っています。
(今回も窓のスケッチはオランダに住む姉にお願いしたので、実際に
 アムステルダムの街にあるような窓がモチーフとなっています)
そして、それぞれの窓に対応するような光のかたちを厚みのある無垢の木で
つくって台のうえに置き、その上にアクセサリーを並べています。
対応する光のかたちとはつまり、その窓枠から陽がさしこんできたときに、
どのようなかたちの光が床に落ちるか、をイメージしています。

昔から、建物の床や、階段の踊り場で、窓枠によっていろいろなかたちに
切りとられた陽の光を見るたびに、きれいだなあと思っていました。
すこし前につくった「光」のシリーズもそうですが、本来かたちのない
自然物や現象が、瞬間的に実体として見えるとき、それをそのままきれいに
残しておけたらという気持ちが、今回のディスプレイをつくるはじまり
になったのかなと思います。
ただ、毎回思うことですが一番見てもらいたいのはやはりディスプレイ
ではなくアクセサリーです。だから、窓とか光とかも気づくひとだけが
気づく、というぐらいのひっそりとしつつ確かな存在感が理想なのですが、
今回はその意味でも思い描いていたものに近い展示空間が実現できたのでは
ないか・・と感じています。
この展示をご覧くださったお客様からのたくさんのあたたかいお言葉がとても
嬉しい思い出となりました。
お立ち寄りくださった多くの方に、深く感謝しております。
本当にありがとうございました。

新作の画像なども、近いうちにご紹介したいと思います。

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